国際教養振興会からのお知らせ
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投稿日:2021年10月30日
新企画「あなたの知らない日本〜香道篇」開催!
皆様、こんにちは。
さて、10月30日の土曜日、ICPAの新たな企画「あなたの知らない日本〜香道篇」が開催されました。
いやぁ、「香道」とは奥が深いですなぁ。
「香道」というと、私、東條も2014年に京都の香道専門店「山田松香木店」さまで香道体験をさせていただいて以来ですが、その時に、3種類の香りの聞き分けをさせていただき、当時、大惨敗でした(笑)。
このため、今回、ステージ上で代表してデモンストレーションをやると言われ、内心、不安以外何もございませんでしたが、改めて体験してみると、その奥深さを再認識させられます。
今回は、幸いに勝負ごとはなかったので、少しホッとしておりますが、逆に「聞香録」という記録用紙が用意され、そこに聞いた「香り」の評価を採点するという、これまた難易度の高い催しがご用意されておりました(笑)。
中でも「香色(こうしき)」というのがありまして、これがなかなかに難しい。
まず、香りの成分として、「甘味・酸味・辛味・苦味・塩味・涼味」という6種類の項目がある。
そして、それぞれに下から「無・小・中・大・極」の五段階の指標があり、それを選択する。
私も日頃、意識しないまでも様々な香りには触れて生活をしているとは思いつつも、それらを事細かく聞き分けるなどというのはまるで意識したことがないため、本当に難しかったです。
ちなみに、香道の世界では、香りは「嗅ぐ」のではなく「聞く」のだそうです。
まぁ、この辺りも何だか雅な感じもしますが、昔はこうした香りでゲームをしたり、または、「聞香合(もんこうあわせ)」と言って、焚き出された香りに対して、文学的教養を伴って、次に焚き出す香りを連想する遊びや嗜みもあったそうです。
まさに、香りだけで取るコミュニケーションというのは何とも奥が深いですね。
昔は出陣の際にもお香を焚いて戦意を高揚させたり、また、高ぶる感情を抑えたりと、様々な場面でこうした香りを使い分けていたというのは、何とも興味深いものではあります。
現代だとアロマテラピーに近いところもあるのかもしれませんね。
とにかく、こうした日本の五感を研ぐ感覚鍛錬の武芸の世界は、ある意味、アナログである私たち人間の本質的な核心を突いているようで、実に興味深いものであります。
デジタルな世界は楽は楽なんですけどね。
それでも、やはり楽な世界に浸かり過ぎると、生物的な感覚が後退をするというのは、実は世に言う少子化がみな先進国で進むことも含めて、やはり、その背後にとんでもない副作用があるような気がします。
今後、こうした様々な伝統文化に身を置く先生方をお招きして、改めて皆さまと伝統文化の世界に触れてみたいと思います。
さて、次はどんな体験講座になるか、とても楽しみですね。
東條英利 拝
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