国際教養振興会からのお知らせ
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投稿日:2023年10月30日
No.5.しめ縄プロジェクト in Enalt(メキシコ)
さてさて、本日は一日二本のハードな構成となりましたが、いやぁ、Enaltで開催できるとは思いませんでした。
というのは、もともと、当初の目標はこちらEnaktで開催することに置いておりました。
その点では念願通りの展開なので、問題はない筈なのですが、これがまぁ、トラブル続きでして、実は、今回、こちらEnaltでは開催できないと思っていたんです。
もともと、今回の開催目標は世界でも指折りの名門大学、UNAM(メキシコ国立自治大学)で開催することを掲げておりました。
UNAMは、1551年創立というとんでもない歴史を持ち、国そのものよりも古い歴史を持ちます(つまり、国よりも古い歴史を持っている)。
そのため、ラテンアメリカではトップ・クラスの名門で、日本とは東京大学が提携、ノーベル賞受賞者も輩出するような大学なんです。
そんなところで、この「しめ縄プロジェクト」ができれば、まさに名誉なことと思い、まずはこのUNAMでの開催を目標に進めて参りました。
そして、会場として、という意味では、CEPEがUNAMに所属する語学センターであることから達成はできているのですが、やはり、UNAM本体と一緒にやりたい、と思うと、このEnaltが、その候補として上っておりました。
EnaltはこのUNAM本体の語学部。
まさに私たちとしても理想的な相手でした。
しかし、渡航直前に、まさかの学生たちによるストライキが発生。
学校そのものが休講に陥るという異常事態に見舞われたため、こちらEnaltでの開催はその時点でほぼ絶望的な状況に追い込まれました。
このため、まぁ、「CEPEも同じ施設でできるから」ということで、こちら一択で話を進め、その代案としてあがってきたのが、先日の日墨協会でした。
そして、メキシコでのしめ縄プロジェクトを進める中、Enaltでの開催を諦めなかった人がおりました。
それがEnaltのリカルド教授です。
彼は滞在中にストライキが終わるから何としてもやりたいとおっしゃっていただき、結局、開催が正式に決まったのは、開催日の2、3日前という急転直下の出来事でした。
当然、そのような動きなので、告知できる人数も限られたため、参加者の数としてはかなり制限されてしまいましたが、講座のあと、中庭でしめ縄づくりを始めると、リカルド教授の要請を受けて、他のゼミ学生なども次々に加わり、蓋を開けてみれば、それなりの学生さんたちが参加くださりました。
しかも、他の学部からも関心の声をいただき、来年の開催もぜひ、という非常にありがたいお言葉を頂きました。
いやぁ、本当に物事は何がどう動くか分かりませんね。
ただ、少なくともやはり「動くことが大事」というのが身に染みて感じます。
池に石を投げると水面に波紋が広がるように、今回のアクションはほんと私たちの想像をはるかに超えて、その関心の輪が広がる。
恐らく、海外で「しめ縄づくり」をやろうという発想自体が、まぁ、ないですからね(笑)。
でも、固有の文化を持つということはそれだけで強みであるということを今回、一つ証明できたようで、とても嬉しいですね。
最後まで開催を諦めなかったリカルド教授、ありがとうございました。
一般社団法人国際教養振興協会
代表理事 東條英利 拝
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