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国際教養振興会からのお知らせ

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投稿日:2024年8月18日

宮崎のしめ縄工房たくぼ視察!


前回、新潟のしめ縄会社、竹治郎さまへの視察をご報告致しましたが、今度は宮崎県は日之影町のわら細工工房、たくぼ様に視察へ行って参りました。

予てより「たくぼ」さまの噂は聞いておりまして、業界内でも若手工房として注目を集めていた工房でした。

そのため、私も「たくぼ」さんに伺いたいなぁと思っていたところ、昨年、高千穂神社でしめ縄プロジェクトを開催させて頂いたご縁からご紹介いただくことになり、熊本での認定講師養成講座に合わせて、伺うことになりました。

場所は日之影町という高千穂町の隣町。

視察は高千穂町役場の方のご案内のもと、熊本、長崎の認定講師メンバーを加え、私、東條と理事の今野で伺いました。

たくぼさんの工房には数多くの作品が展示してありました。



聞くところによると、高千穂町周辺では、伊勢と同じく、しめ縄を一年中飾る風習を伝えているようで、その形は、両端が細く、真ん中が太いという私たちがよく目にするごぼうじめとは若干異なる趣。

まぁ、これはこれで作業が複雑になるので、まさに「職人泣かせの形です」と言うことでした(笑)。

確かに、普通に綯うだけではダメですものね。

作業に時間がよりかかると思うと、大変だと思います。

しかも、この周辺の田んぼは棚田(たなだ)になっており、鑑賞する分には、「素敵だなぁ」で済むのですが、収穫する方たちにとってはかなり危険な作業のようで、一つ一つの面積が狭いこと、作業するのに大変なこと、など、苦労が尽きないようです。


確かに、新潟の竹治郎さまの時は、広大な田んぼに機械を入れておりましたので、まったく違いますよね。

機械も入らない手刈りとなれば、なおのこと、かなりキツイ仕事だと言うのは容易に納得ができます。

職場には地域協力隊の青年たちもいて、中にはそのまま残って定住する方もおられるようです。

それだけ、この「たくぼ」さんの仕事や環境に魅入られる方が多いんでしょうね。


皆さん、素敵な方たちばかりでした。

これから冬場にかけては最も忙しい時期ですので、その合間に貴重なお時間を頂けたことは本当にありがたいですね。

たくぼさんは九州方面の技術指導を仰ぐには最適ですので、また、少し落ち着いた頃にみんなで修行に来たいと思います。

とにかく、これで、

・株式会社竹治郎(新潟県)
・株式会社わらむ(長野県)
・わら細工工房たくぼ(宮崎県)
・しめ縄農家小林さん

と色々と視察して参りましたが、四社四様で規模や体制、また、作る内容も違ったりと本当に勉強になりました。

同時に、業界として横の繋がりがないので、このあたり、一つ大きな形が出来ないかなぁと感じております。

現在もこのほかに、大門しめ縄の農家の蜂須賀さんや岡山など地方で単身で頑張られている方もおりますし、わら文化研究家の千葉大学名誉教授の宮崎先生、全国のしめ飾り研究で有名な森須磨子先生ほか、このほかにも色々としめ縄ならびにわら文化、そして、教育方面の有識者などここではまだ名前をあげることができませんが、数多くの先生とも繋がり始めておりますので、こうした方々とご一緒できれば、必ず良い方向に行くのではないかと考えております。

また、しめ縄プロジェクトもインバウンド事業も含めて、現在、色々な取り組みを準備しておりますので、追々、このあたりもご報告できればと思っております。

もし、こうした取り組みにご関心頂けるようでしたら、お気軽に私、東條か、協会までお問い合わせ頂ければ幸いです。

ぜひ、皆さんと日本の文化産業を盛り上げ、より深い文化交流を海外の方とも迎えられたらと思っております。

一般社団法人国際教養振興協会
代表理事東條英利

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