国際教養振興会 活動報告
Report
投稿日:2021年7月21日
鈴木智博理事の歴史講座「その時、人類は人となった」!
今回はICPAとしては初めての企画、鈴木智博理事による歴史講座が開催されました。
やはり、鈴木さんの話は面白いですなぁ。
本当は「戦国時代」がご専門の鈴木さんですが、今回は敢えて世界史から見た日本との比較論。
ということで、イギリス産業革命とフランス革命との立ち位置の違いからアメリカ独立戦争に至る経緯までを、最近あまり耳にしなかった分野ではございますが、実に明快なロジックで語られ、私が言うのも何ですが、とても面白い内容だったと思います。
やはり、歴史というのは一つの事象のみを見るのではなく、俯瞰的に見てこそ、その実像が推し量れるというもの。
とりわけ、鈴木さんの話は要所における人物像を面白おかしく描いてくれるので、それだけでも十分面白いんですよねぇ。
ジャン・ジャック・ルソーの話もルイ16世とマリー・アントワネットの話も面白かったし。
そして、アメリカとフランスの関係が如何に深いのかを知るにつけ、改めて、すべての歴史は繋がっているんだなぁと実感します。
まさに物事の本質を見定めるには、多元的な視点による論考は不可避ということですね。
例えば、仮に一つの事件をがん細胞に例えたとしても、それは突如としていきなり現れるのではなく、個々の体質による問題や日頃の食生活、ストレス環境、遺伝といった複雑な因子によって引き起こされることが分かります。
世に出る悪癖もそうした因果関係を正していかない限り、健全な状態にはならないんじゃないかと改めて感じますね。
この鈴木さんの歴史講座もそうした多元的な見識を深めるのに十分なテーマですし、今後もいろいろな識者を交えて、様々な歴史トークに華を咲かせたいところですね。
今後もこうした様々な取り組みをICPAの中でも目指して参りたいと思います。
次回、どんなテーマになるのか、今から楽しみですね。
東條英利 拝
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