社団の基本理念・MVV
Vision & Background
日本は2000年以上の歴史を刻む世界最古の国家であり、世界から称賛される皇室を伝統的に仰ぐ世界有数の文化大国になります。そして、世界第3位の経済大国であり、200年以上の歴史ある企業の56%が日本にある、まさに長寿経営大国でもあります。一般の失業率も2018年9月時点で2.5%という、先進国の中でも圧倒的に低い水準にあり、日本は今まさに経済大国の名に相応しい状態にあります。しかも、日本は世界第6位の治安優良国であり、教育水準も極めて高く、世界のベスト・カントリー第5位にも選出されております。まさに、文化、経済、教育、治安に優れた国が、私たちの住む、日本という国になります。
しかし、世界の幸福度ランキングでいえば、その順位は第54位と低迷し、自国に対する誇りを持つ人の割合は世界33か国中最下位と言われ、国民の期待や評価は決して高いとは言えません。これは紛れもなく、国と国民との間に教養的な理解のギャップがある証拠であり、日本人の社会意識の根本を問う問題だと考えております。実際、海外渡航経験者の多くからは、こんな言葉を耳にします。「現地で日本のことをいろいろと聞かれたけど、何も答えられずに恥をかいた・・・」。
実は私たちは自分たちが思う以上に私たちが生まれ育った国のことを知らないのではないでしょうか。事実、私たちが受けてきた教育の多くは、その『社会的資質や意識を高めるため』というよりも、『大学に進学するため』という現実的な利益を優先させてきたように思います。このため、大学へ進学したあとの社会的意欲は低下する一方で、自分が何をしたいのか、また、何ができるのか分からない若者も決して少なくありません。
しかし、今、世界の多くの国々が日本の示す可能性に大いなる期待を寄せております。そんな彼らの期待に応えるためにも、まずは私たち一人一人が、この社会の一員として、どうどうと自分のことをきちんと語ることのできる環境を作りたい。私たち、日本人の持つ文化の力は、私たちが思う以上に尊く、そして、力強いものです。ICPAでは、そんな私たちの持つ可能性を皆さんとともに証明していくことができればと願っております。そう、日本人は世界に通用するのです。
代表理事 東條英利
当会は上記MVVに基づき、活動を行なって参ります。中でも、当会が推進する「しめ縄プロジェクト」は、日本人として生まれ育った環境に対する興味や関心を持つきっかけの場として、そして、「日本月例研究会」を始めとする学びの場を支援することで、個々が主体的に考える場を提供し、将来的には、「ふるさと自慢スピーチ・コンテスト」などを開催することで、自分が生まれ育った環境の素晴らしさを伝える喜びから社会意識の醸成の場を作ることができればと考えております。
そして、これにより、日本人の一人一人が日本人としての高い理解と感謝、そして、社会的意欲をもって、この世界に臨む支援をICPAの役割として全うして参りたいと思います。
当会では、私たち一人一人が向き合うべき社会領域を上記のように考えております。そして、各領域に対する関心と理解を深めることが、結果として、私たちが目指すべき社会に近づいていくと信じております。同時に、これらの社会領域に対する理解は、結果として自我、つまり、自分自身の存在意義並びに価値を高め、個々の主体性にも良い影響を与えると考えております。また、各領域に付帯する要素を以下のように考えております。
[1.家族領域(Family Identity)]
家族観の創出:家系図・家紋・家訓・結婚観・子育て・介護・先祖供養など
[2.一般領域(Group Identity)]
仲間意識の創出:学校・会社・趣味・個人的交友など
[3.郷土領域(Local Identity)]
愛郷心の創出:地域文化・風習(祭り・伝統行事・氏神)・郷土史・偉人・地方政治など
[4.国家領域(National Identity)]
愛国心の創出:国体・伝統文化・風習・国史・中央政治など
国際教養振興協会について
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